出前館・Uber Eats配達員の確定申告ガイド|経費にできるもの全まとめ

 「確定申告書と領収書をまとめる出前館・Uber Eats配達員の手元」
 「領収書をまとめておけば、確定申告は怖くない。配達員の経費を正しく計上しよう。」

目次

  1. 誰が確定申告をするべきか
  2. 事前準備:記帳・領収書・青色申告の検討
  3. 経費にできるもの一覧(配達員向け)
  4. 具体的な申告手順(e-Tax/郵送/窓口)
  5. よくある注意点と節税のコツ
  6. 体験談:実際に申告してみた話
  7. Q&A(よくある質問)
  8. まとめと次の行動リスト
  9. あわせて読みたい関連記事

配達で稼いだお金、ちゃんと確定申告していますか? 出前館・Uber Eatsなどの配達員は「個人事業主」として扱われるため、所得が一定以上になると申告が必要です。 この記事では、経費にできる項目からe-Taxの提出手順まで、配達員向けにわかりやすくまとめました。僕の実際の申告体験談も紹介します。

誰が確定申告をするべきか

出前館やUber Eatsの報酬は、会社員の給与とは別の「事業所得」または「雑所得」に該当します。

  • 副業配達員:給与以外の所得(経費を差し引いた後)が20万円を超えると申告義務あり
  • 専業配達員:所得に関係なく申告が必要(開業届を出している場合は事業所得扱い)

確定申告期間は例年2月中旬〜3月中旬。ギリギリにならないよう、年明けから準備を始めましょう。

事前準備:記帳・領収書・青色申告の検討

帳簿はスマホアプリでOK

売上(配達報酬)と経費を日付順に記録します。 スマホの会計アプリ(freee、マネーフォワードなど)を使えば、自動で仕訳してくれるので便利です。

領収書はすべて保存

ガソリン代、整備代、スマホ料金などの経費は、必ず領収書・レシートを保管。 電子データ(画像)での保存も認められています。

青色申告と白色申告の違い

青色申告なら最大65万円の特別控除が受けられますが、事前に「青色申告承認申請書」の提出が必要です。 帳簿付けの手間は増えますが、節税効果が高いため、年収300万円以上の人は青色申告をおすすめします。

都市の路地を自転車で走る配達員とスマホ画面(Uber Eatsアプリ表示)
月別繁忙期・閑散期を把握して効率的に稼ぐ配達員

経費にできるもの一覧(配達員向け)

配達業務に必要な支出は、原則として経費にできます。 ただしプライベート利用分は除外し、業務使用割合で「按分」します。

主な経費項目

  • バイク・自転車購入費:10万円以上なら減価償却、10万円未満は消耗品。
  • 修理・メンテナンス代:オイル交換、タイヤ交換、ブレーキ修理など。
  • ガソリン・充電代:走行距離から業務割合を算出。
  • スマホ・通信費:デリバリーアプリ専用利用率で按分。
  • 配達バッグ・防寒具:業務用に購入したものは経費可。
  • 駐輪場・駐車場代:業務中に使用した時間分を計上。
  • 保険料:任意保険、自転車保険など業務関連分。
  • 工具・ライト・バッテリー:すべて消耗品扱い。
  • 自宅家賃・光熱費の一部:事務スペース分を面積で按分。

※ 食費や飲み物代は、原則経費にできません(業務上特別な事情がある場合を除く)。

具体的な申告手順(e-Tax/郵送/窓口)

① 帳簿と領収書を整理

1年分の収入と支出を整理します。 出前館・Uber Eatsの報酬はアプリ内で「支払い履歴」からダウンロードできます。

② 会計ソフトまたは国税庁サイトで申告書作成

クラウド会計ソフトを使うと自動で申告書を作成してくれます。 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」でも自力作成可能です。

③ e-Taxで提出(スマホ+マイナンバーカード)

マイナンバーカードを使えば、スマホから申告書の送信が可能。 アプリ「マイナポータル連携」で自動入力もでき、紙提出よりスムーズです。

④ 納税

税金が発生した場合は、期限までに納付。 銀行、コンビニ、クレジットカード、口座振替など多様な方法に対応しています。

「Uber Eatsと出前館の配達員が直面する辞めたくなる瞬間を表現したイメージ|雨の日のリスク・低単価・注文者からのクレームに悩む配達員」
配達員が直面する“辞めたくなる瞬間”

よくある注意点と節税のコツ

  • 按分率をメモしておく: スマホや家賃など、業務割合を根拠付きで記録。
  • 高額な機材は減価償却: 一括で経費にせず、耐用年数に応じて分割。
  • 青色申告特別控除の活用: 電子帳簿・e-Tax提出で最大65万円控除。
  • 提出期限を厳守: 期限を過ぎると延滞税が発生。

体験談:実際に申告してみた話

僕はUber Eats配達を本業にして3年。 初年度は帳簿がぐちゃぐちゃで焦りましたが、2年目からはfreeeを使ってスムーズに。

  • 年間売上:約420万円
  • 経費:約150万円(ガソリン・整備・通信・保険など)
  • 課税所得:約270万円 → 青色申告で65万円控除

修理やガソリンはすべてカード払いに統一し、明細をアプリ連携。 税務署に呼ばれたこともなく、経費の根拠も明確にできました。

Q&A(よくある質問)

Q. 副業で年間報酬が18万円、申告は必要?

A. 給与所得者の副業収入が20万円未満なら申告不要のケースが多いですが、住民税の申告は必要です。

Q. 食事代や飲み物代は?

A. 基本的にNGです。業務上特別な事情がある場合のみ認められます。

Q. バイクをローンで買った場合は?

A. 「減価償却費」として、購入金額を年ごとに分割して経費計上します。

「ロケットナウの収益構造と初回クーポンを解説するアイキャッチ画像」
「ロケットナウの収益構造と初回クーポンのお得情報」

まとめと次の行動リスト

  1. 1年分の報酬・経費を整理する
  2. 会計ソフトか国税庁サイトで帳簿を作成
  3. 青色申告なら「承認申請書」を事前提出
  4. マイナンバーカードを準備してe-Taxで送信
  5. 期限内に納付を完了

確定申告は面倒そうに見えて、慣れればルーティン化できます。 早めに準備して、節税効果を最大化しましょう。

あわせて読みたい関連記事